漁船が沈没し、地元のおばさんたちが海に向かって、だいじょぶだぁ太鼓のシングルをぽこぽこ叩きながら念仏を唱えていたのを見た。安否が分からないうちから念仏を唱えていいのかという疑問には、となりのととろでメイちゃんを探していたおばあちゃんも念仏を唱えそうだということで、胸のつかえは降りた。もう一方の興味、あの太鼓たちは普段はどこに仕舞われているのだろうか。一大事だということで、押入れの奥から引張り出してきたのか、それとも日常的に使われているものなのか。洗濯物がたまってきたからそろそろ晴れて欲しいナァ、ポコポコ、くらいの軽い感じで使われてでもいなければ、あんなに足並みよくだいじょぶだぁ太鼓は揃わないはずだ。