おやつクラブです。四、五歳の頃、とても魅力的なガムのCMが流れていました。何とかの実…だったと思います。ピンク色をした、おだんごくらいの大きさで、一パックにむっつかやっつは入っていました。僕は何とかの実が食べたくて食べたくて仕方がなかったのですが、単価の高いおかしはあまり買って貰えず*1、何とかの実に思いを募らせる日々が続きました。

当時の僕は子供らしい子供でしたが、ある日、U字溝に落ちている箱を見つけ、それが未開封であったので、まだ中身は汚くないということぐらいは分かりました。箱の表面は雨に打たれてくたびれ、日焼けして色あせていても、毎日積み重ねた「欲しい」という一念が僕を突き動かしたんですね。辺りに誰もいないことを入念に確認した上で、一口いただきました。今となっては、味のことなどすっかり忘れましたが、すぐに罪悪感に襲われて*2帰宅しました。後日、学校で友人に言われたこととしては、道に落ちてあるおかしを食べただろう、です。吃驚しました。

*1:えびせんなどの袋スナックは大人も食べられるのでOKだった

*2:罪悪感というよりは、限界だ押すねッという感じでした