二階では聞くCDも無く、静かに本を読んでいると、隣の部屋で妹さんが電話をしているのが聞こえてきた。好んで読んでいる本ではないので、どうしても話し声に耳が傾いてしまう。妹さんも僕がいるのは分かっているはずなのに、電話相手の友人にしか気が回ってないようで、かなり盛り上がっており、いかにも女子高生らしい喋り方だったので、妹さんが女子高生であることを僕は改めて確認させられた。具体的には、スナック感覚でキモイと言ってしまう子のような印象を受け、危機感を覚えた。今度彼女と僕と妹さんでカラオケに行く約束をしているが、妹さんは後でどれだけキモかったか友人にレポートするつもりなのではないかと思う。