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あ、おならが出るな。おならが出たがっているな。と気づいたら、下腹部に力をこめて、おならの手助けをしますでしょう。おならさん、頑張って外に出れたね。よかったよかった。しかし、力みのせいで、おしっこも一緒に出てしまいました。おしっこさんの無断外出で私のパンツはそぼ濡れた。今年で26歳です。
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本屋で会計をしていると、後ろから中年男性が割り込んできた。「これ社長に渡して。いつものやつ作ってきた。」とレジ打ちに紙の束をつきだす。「見せれば分かる」とのことで、レジ打ちは言葉を返す隙を与えられず、なんとなく受け取ってしまったように見えた。私は何が渡されたか分かる。前の職場で似た景色を見たことがある。あれは自作の新聞だ。ふらりと現れるおじさんが「しんぶーん」と言いながら断りもなく手作りの冊子を置いていく。中身は新聞と辞書の切り抜き。新聞記事の言葉に線を引き、そこに辞書の切り抜きを繋げて、さらにその辞書の言葉にも辞書の切り抜きを繋げていく。最終的にとことん分解されて全く意味をなさないものになっていた。余白には意味の分からない詩が数行載っていて飽きさせない。また別のおじさんは、芸能界を牛耳る悪党を糾弾する手紙を送ってきたこともあった。和田アキコと飯島愛の似顔絵付きなのだけど、全く似ておらず、志村けんの変なおじさん風だった。
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自由奔放な男の性というテーマで、はてなグループを使わせて頂いていて、そこで現在の私の病状について告白したのだが、病気の怖さを皆さんに伝えるためにも、改めてここで打ち明けておきます。私のちんちんから血が出るようになりました。ちんちんの役目は主に二つ、おしっこを出すことと摩擦して気持ち良くなることなのですが、私のちんちんは出血機能も追加された。これではまさに血ん血んだ。先生によると、血のほかにバイ菌も入っているという。おしっことバイ菌は相性がいいように思えるが、入るはずのない菌があったのだろう。汚い手でおちんちんを弄りすぎてませんか、おちんちん洗いは足りていますか等の尋問はされず、私の人権は守られた。人権ならぬチン権は守られた。血液検査の結果は、内臓に異常無しであったが、先生はどこに異常があるか明言はさけられた。ひょっとしたら大変な奇病にかかっているのかも知れない。もしそうなら、私は渡米、手術費のカンパを募ろうと思う。死ぬ死ぬ募金ならぬちんちんから血が出る出る募金。先行して募金して下さる御仁がいらっしゃれば割引サービスも考えております。日曜の昼間から考えております。
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幼い子はカレーを見てうんちと言うでしょう。私は駅ホームの吐瀉物を見てミックスベジタブルと言うのです。家人はそれをたまごがゆと言うので、これには参りました。